Beranda / ミステリー / クラックコア / 第050-0話 好みの問題

Share

第050-0話 好みの問題

Penulis: 百舌巌
last update Tanggal publikasi: 2025-02-26 11:32:02

大山病院。

 翌日、ディミトリは大山病院に来た。アオイに電話してもメールしても連絡が付かない。

 そこで、直接会いに来たのだった。

 鏑木医師が死んでから大山病院には来ていない。誰が鏑木医師の仲間なのか不明だからだ。

 それに、中華系の連中の動向も掴めていない。鏑木医師が死んだのに何もアクションを起こして来ないのも不気味だ。

(追跡装置で把握しているだろうに……)

 彼らはディミトリの住んでいる場所も行動範囲も知っているはずだ。

(或いは知っているから泳がせているつもりなのか……)

 つまり、何も分からない状態で、ノコノコと大山病院に来るのは危険な行為なのだ。

 だが、今回は事情が違っている。金を持ち逃げされようとしているのだ。危険を犯すだけの価値は有りそうだった。

(折角、苦労して手に入れた大金を諦めるわけにもいかないしなあ……)

 だから、危険を承知の上で大山病院にやって来たのだ。

 正面の入り口を入って、直ぐに受付には行かずに長椅子に座って周りを見渡していた。

 誰かがディミトリを注視しているようなら、直ぐに逃げ出すためにだ。

 病院には雑多な人がやってくる。病気の人は勿論の事
Lanjutkan membaca buku ini secara gratis
Pindai kode untuk mengunduh Aplikasi
Bab Terkunci

Bab terbaru

  • クラックコア   第088-2話 さ・が・し・も・の

    「市販の灯油では、十分もしない内にエンジンが駄目になってしまう」「……」 剣崎はディミトリが灯油を買った理由を看破していたのだ。「ちっ…… もう少し男前に撮ってくれよ……」 何もかも見透かしている剣崎相手に、ディミトリは悪態を付いてみせた。「君が大人しく日本を出ていくようだったから何も言わないつもりだったんだがね……」(クソッタレが…… 日本から脱出する事を知っているのか!) つまりディミトリの携帯電話は盗聴されていると言う事だ。 まあ、国家の諜報機関であればそれぐらいは出来てしまうのだろう。「だが、少し事情が変わってきた……」「事情?」 今度はディミトリが怪訝な表情を浮かべた。「君に或る物を探して欲しいんだよ」「俺は探される方だと思っていたがね……」 剣崎はディミトリをちらりと見て、懐から写真を一枚取り出してみせた。「この写真に写っている物は知っているかね?」 映されているのは黒い携帯用魔法瓶。スーパーなどで普通に売られている奴だ。「さあね……」「最近、市内のロッカーで見つかった物でね……」(田口兄め……) どうやら田口兄がロッカーに入れて警察に通報したブツのようだ。「中身は知っているかね?」「いいや」「中身は幻覚剤のリキッドと言われる物だ」 電子タバコに幻覚成分を入れて吸引するタイプだ。大麻などのキツイ匂いが無いので欧米などで愛好者が爆発的に増えているらしい。そして、それは各国の犯罪組織の資金源になりつつあった。 最近もスポーツ選手が密輸入しようとして報道されたばかりだ。「それが国内に流通しつつある」

  • クラックコア   第088-1話 魅力的な提案

    自宅にて。 ディミトリは剣崎と連絡を取る事にした。「むぅーー……」 ディミトリは机の引き出しに放り込んでおいたクシャクシャにした名刺を広げながら唸っていた。 あの男から有利な条件を引き出す交渉方法を考えていたのだ。(ヤツは俺がディミトリだと知っているんだよな……) それどころか邪魔者を次々と処分したのも知っているはずだ。なのに、逮捕して立件しようとしないのが不気味だった。(金にも興味無さそうだし……) 金に無頓着な人種もいるが稀有な存在だ。自分の身の回りには意地汚いのしか寄って来ないので都市伝説ではないかと疑っているぐらいだ。「ふぅ……」 ディミトリは考えるのを諦めて、携帯電話に電話番号を入力した。 剣崎は電話が来ることを予見していたのか、直ぐに電話に出たきた。『やあ、そろそろ電話が来る頃だと思っていたよ』 相変わらずの鼻で括ったような物言いだった。ディミトリは携帯電話から耳を離し、無言で携帯電話を睨みつけた。「ああ、そうかい。 少し逢って話をしたいんだが……」 気を取り直したディミトリは挨拶もせずに用件を伝えた。『別に構わないよ。 何処が良いんだね?』「デカントマートの駐車場はどうだい?」『ふむ。 いざと成れば手軽に行方を眩ませることが出来るナイスな選択だね』「人目が有った方がお互い安全だろ?」『アオイくんを迎えにやるよ』「分かった」『アオイくんは私の命令で見張りに付いていたんだ。 殺さんでくれたまえ』「分かったよ…… 家の前で待っている」 自宅の前で待っていると、車でアオイが迎えに来た。 ディミトリは後部座席に座り、自分の鞄から反射フィルムを取り出した。これは窓に貼るだけでマジックミラーのようになるものだ。 貼っておけば狙撃者

  • クラックコア   第087-2話 DNA情報

    「この後。 ホームセンターに行ってくれ」「良いですよ。 何か買うんですか?」「灯油を入れるポリタンクを買いたいんだよ」「分かりました」 ホームセンターに行き灯油用ポリタンクを十個程手に入れた。それと一緒にオリーブグリーンのビニールシートも購入した。 それと血痕を掃除する洗剤なども買った。「何に使うんですか?」「灯油を入れるポリタンクって言ったろ……」 ディミトリたちは、そのまま複数の給油所に行き、次々と灯油を購入していった。 一箇所だと怪しまれるのでポリタンクの数分だけ給油所を回っていった。「同じとこで入れれば時間の節約になるでしょう」「一箇所で大量に灯油を購入すると怪しまれるだろ?」「そう言えばそうですね……」「何事も慎重に行動するんだよ」「……」「アンタは何も考えずに行動するから面倒事になっちまうんだ」「はい……」 田口兄は訳も分からずに手伝っていた。ディミトリは買って来た灯油はヘリコプターに積み込む予定だ。 あたり前のことだがヘリコプターを飛ばすには燃料が要る。 本来ならジェット燃料がほしかったが、個人でジェット燃料など購入することは結構難しい。一般的に使われる類いの燃料では無いので売って貰えないのだ。 そこで代替燃料として灯油に目を付けたのであった。本当は軽油が良かったが、ポリタンクで軽油を購入するのは目立つのでやめた。 基本的にジェット燃料と灯油や軽油の成分は一緒だ。違うのは含水率と添加剤の有無だ。 もちろん、正規の物では無いのでエンジンが駄目になってしまう可能性が高い。それでも手に入れておく必要があった。(剣崎の野郎と会う必要が有るからな……) 何故ヘリコプターの燃料を心配しているかと言うと、近い内に公安警察の剣崎に会う必要が有るからだった。 相手の考えが読めないので、脱出手段の一

  • クラックコア   第087-1話 代替品の選択

    大通りの路上。 田口兄が車でやってきた。一人のようだ。「よお……」「どうも、迷惑掛けてすいません……」 ディミトリは憮然とした表情で挨拶をした。 田口兄は愛想笑いを浮かべながら、自分の問題を解決してくれたディミトリに感謝を口にしていた。「……」 ディミトリは田口兄の挨拶を無視して車に乗り込んでいった。「俺の家に帰る前に寄り道してくれ」「はい」 田口兄は素直に返事していた。年下にアレコレ指図されるのは気に入らないが、相手がディミトリでは聞かない訳にはいかない。 何より怒らせて得を得る相手では無いのを知っているからだ。「何処に向かえば良いですか?」「これから言う住所に行ってくれ……」 そこはチャイカたちが使っていた産業廃棄物処分場だ。 確認はしてないがそこにジャンの所からかっぱらったヘリが或るはず。その様子を確認したかったのだ。 処分場に向かう間も無言で考え事をしていた。田口兄はアレコレと他愛もない話をしているがディミトリに無視されていた。 やがて、目的の場所に到着する。山間にある場所なので人気など無い。道路脇に唐突に塀が有るだけなので街灯も何も無かった。 産業廃棄物処分場の入り口には南京錠が取り付けられている。ディミトリは中の様子を伺うが人の気配は無いようだった。「なあ…… ワイヤーカッターって積んである?」 きっと泥棒の道具として、車に積んでいる可能性が高いと考えていた。「ありますよ。 コイツを壊すんですか?」「やってくれ」 田口兄はディミトリに初めてお願いされて、喜んでワイヤーカッターで南京錠を壊してくれた。 後で違う奴に付け替えてしまえば多分大丈夫と考えていた。 中に入るとヘリコプターは直ぐに分かった。ヘリコプターは処分場の中程にある広場のようになった真ん中に鎮

  • クラックコア   第086-2話 同類の事象面

    『はい……』「帰りの足が無くて往生してるんだ」『はい……』 ディミトリは電柱に貼られている住所を読み上げた。田口兄は十五分程でやってこれると言っていた。『あの連中は何か言ってましたか?』「ああ、鞄を返せとは言っていたが、それは気にしなくて良い」『どういう事ですか?』「話し合いの最中にバックに居る奴が出て来たんだよ」『ヤクザですか?』「そうだ」『……』「ソイツの組織と別件で前に揉めた事があってな……」『あ…… 何となく分かりました……』「ああ、かなり手痛い目に合わせてやったからな」『……』 ディミトリの言う手痛い目が何なのか察したのか田口兄は黙ってしまった。「俺の事を知った以上は関わり合いになりたいとは思わないだろうよ」『い、今から迎えに行きます』 田口兄はそう言うと電話を切ってしまった。 大通りに出たディミトリは、道路にあるガードレールに軽く腰を載せていた。考え事があるからだ。 帰宅の心配は無くなった。だが、違う心配事もある。(本当に諦めたかどうかを確認しないとな……) 追って来ない所を見ると諦めた可能性が高い。だが、助けを呼んでいる可能性もあるのだ。確かめないと後々面倒になる。 その方法を考えていた。(家に帰って銃を持って遊びに来るか…… いや、まてよ……) そんな物騒な事を考えていると、違う方法で確認出来る可能性に気が付いた。(剣崎が灰色狼に内通者を持っているかもしれん……) ディミトリの見立てでは剣崎は灰色狼に内通者を作っていたフシがある。 灰色狼は日本に外国製の麻薬を捌く為

  • クラックコア   第086-1話 紳士的な話し合い

    隣町の路上。 店を出たディミトリは、大通りの方に向かって歩いていった。なるべく人通りが或る方に出たかったからだ。 彼らが追撃してくる可能性を考えての事だった。相手が戦意を失っている事はディミトリは知らなかった。だから、追撃の心配は要らなかった。 だが、違う問題に直面していた。(う~ん、どうやって家に帰ろうか……) 学校帰りに大串の家に寄っただけなので、手持ちの金は硬貨ぐらいしか持っていない。ここからだとバスを乗り継がないと帰れないので心許ないのだ。(迎えに来てもらうか……) そう考えたディミトリは、歩きながら大串に電話を掛けた。 まさか、バーベキューの串で車を乗っ取るわけにもいかないからだ。「そこに田口はまだ居るのか?」『ああ、どうした?』「田口の兄貴に俺に電話を掛けるように伝えてくれ」『構わないけど……』 大串が言い淀んでいた。気がかかりな事があるのは直ぐに察しが付いた。「田口の兄貴を付け回していた車の事なら、もう大丈夫だと言えば良い」『え!』「お前の家を出た所で、田口の兄貴を付け回してた連中に捕まっちまったんだよ」『お、俺らは関係ないぞ?』前回、騙して薬の売人に引き合わした事を思い出したのだろう。慌てた素振りで言い訳を電話口で喚いている。「ああ、分かってる。 連中もそう言っていた」『……』「きっと、見た目が大人しそうだから言うことを聞くとでも思ったんだろ」『無事なのか?』「俺が誰かに負けた所を見たことがあるのか?」『いや…… 相手……』「大丈夫。 紳士的に話し合いをしただけだから」『でも、それって……』「大丈夫。 今回は殺していない……」『&helli

  • クラックコア   第017-1話 友人の家

    自宅。 早朝に帰宅したディミトリは祖母に悟られないようにコッソリと自室に戻った。 そして、パジャマに着替えてベッドに寝転んだ。(何故、あの車が彼処にいたんだ?) 釈然としない気分で自問自答する。自分としては部屋に居る風を装っていたつもりだ。 いつもどおりに夕方のランニングを終え、自宅に戻ってから外には出かけなかった。 そして、彼らに見つからないように裏の家から通りに出た。(何もおかしな点は無いよな……) 今日一日の行動を思い返してみて不審点を考えてみた。(もう一台。監視用の車が居たのか……) だが、通りには車は居なかったはずだ。それは確認していたから間違い無い。 そして

  • クラックコア   第016-2話 漏れる灯り

    (借金返さない奴の所にロケットランチャー打ち込んだ事があったな……) 昔、ポーカーで大勝ちしたことが有ったが、その時の相手が金持ちの癖に金払いの悪いやつだった。 頭にきたので対戦車ロケットランチャーを、自宅に打ち込んだら泣きながら払いに来たことを思い出した。(ちょっとした挨拶だったんだがな……) 慌てふためく金持ちの顔を思い出しながらクスクスと笑っていた。 ディミトリは詐欺グループの男たちの携帯電話を取り出した。没収しておいたのだ。 これから、この携帯電話を使った遠隔装置を作りだす。 まず、ノートパソコンからバッテリーを外す。バッテリーの電源端子に線を繋ぎ少しだけ離しておく。

  • クラックコア   第016-1話 クズカード

    詐欺グループのアジト。 想定していなかった玄関のチャイム音にディミトリは反応した。 まず、四人の口にテープを貼り直したのだ。声を出されたら困るからだ。四人は何やらモガモガ抗議していたが無視した。 部屋の電気を消して玄関ドアの所に行った。外の様子を窺うために、ドアスコープ越しに覗こうとした。 だが、ドアを睨みつけたままで動くのを止めた。(ん?) ドアスコープの部分に違和感を覚えたのだ。(……) 直ぐにそれが何なのかは気づいた。(確か玄関先に廊下の蛍光灯が点いていたはず……) つまり、ドアスコープからは灯りが漏れていないといけない。 だが、ドアスコープは暗くなっているのだ。

  • クラックコア   第015-2話 会話手段

     ディミトリは厚手のマスクを口元にして、携帯の音声加工アプリを使い始めた。 今のディミトリの声は中学生の坊やの声なので凄みが無いためだ。『金は何処だ?』 音声加工アプリから流れ出す器械的な声が部屋に響く。 質問はシンプルな方が良い。彼らに余計なことを考えさせる暇を無くす為だ。「金なんかねぇよっ!」 リーダーらしき男が答えた。ディミトリは最初から彼らが白状するとは思ってもいない。 だが、彼らと会話する手段は幾らでも知っている。色々な手段は経験済みだからだ。『……』 リーダーの顔に持ってきたマスクを掛けてやり、それからマスク全体に酢を垂らしてやった。「ゲホッゲホッ」 酢特有

Bab Lainnya
Jelajahi dan baca novel bagus secara gratis
Akses gratis ke berbagai novel bagus di aplikasi GoodNovel. Unduh buku yang kamu suka dan baca di mana saja & kapan saja.
Baca buku gratis di Aplikasi
Pindai kode untuk membaca di Aplikasi
DMCA.com Protection Status